草 栽培で摘発?大麻は自家栽培できるのか? 

ChanChanのブログ

こんにちは!

日本薬物対策協会のChanChanです。

私達は全国の小・中・高校、PTAの方々に、日々薬物乱用防止講演を行っています。

私は元薬物使用者です。違法薬物の真の危険性、無意味さを知る者として、未来の日本を担う若者たちのために自分の経験から薬物の真実を伝えることができればと考えています。

最近、連日のように「大麻栽培工場 摘発」「古民家で大麻栽培!?」など大麻を栽培している拠点の摘発事件が多発しています。(2023年10月現在)

なぜこんなにも多く、違法な大麻が栽培されているのか?そんなに大量に栽培してどうするのか?そもそも大麻って栽培できるのか?など「大麻・栽培」について書きたいと思います。

大麻自家栽培

「う~ん。マリファナを一服するのは最高だな。でもお金がすぐに無くなるぞ。吸いたいけど、お金が続かない。。困ったな。そもそも大麻は自然に生えてるな~。じゃあ盆栽みたいに育てることも出来るってことか!!よし!作ってみるか!」

まるで家庭菜園と同じノリで大麻を「自家栽培しよう!」と。

マリファナ(大麻)愛好家はこんな風に安易に考えが飛躍していくようです。

自分自身もその昔、自家栽培をやってみようとしたことがありましたが、そう思ったきっかけは上記のように

「毎日大麻を吸いたい!」ただそれだけでした。

栽培は屋外の自然派?室内のインドア派?

「太陽の光をたっぷり浴びさせて健康的な大麻を育てよう!」といった感じで屋外で栽培を試みる者がいれば、「絶対に誰にも見つからないように育てないと!」と室内で栽培を試みる者もいます。両者ともに慎重なのか大胆なのかわからない。

でも、どちらも犯罪行為に突っ走っていることは間違いありません。

屋外といっても、山や林の中、地方の農村の休耕地、空き地など人目に付きにくく周囲が閑散とした場所を選ぶようです。しかしながら、田舎や自然の中では目立ちます。農村などは地元の人達は「普段は見かけない顔」や「県外ナンバープレートの車」とかめっちゃ見てます。

いわゆるよそ者はすぐ見つかります。ロックオンされます。最近では連日のように「大麻栽培者の摘発」が報道されているので、地方や田舎でも若者や外国人、不審者の動きに目を光らせています。田舎では人の動きは少ないのでとても目立つのです。私の知り合いは田舎の山の中で大麻を育てていました

週に一度のペースで様子を見に行っていたらしくある日大麻がどれだけ育ったのかを確かめる為に夜中に様子を見に行ったら突然!?

「動くな!」

周囲に警察官や地元の人達が張り込んでいて、そのまま逮捕された者もいました。

屋外で育てる場合でもほったらかしで育つものではなく、夏場は水を上げたり肥料を与えたり、受粉しないように雄株を取り除いたり。といった具合でこまめに世話をします。苦労して育てて秋の収穫を楽しみに待っている、といった具合で愛着がわくのでしょう。

照明で育つ大麻

では、屋内で育てる場合はどうでしょうか?

「自分の家の中なら、勝手に誰も入ってこないから絶対に大丈夫!」

ほとんどの者がそのように考えて栽培しているのでしょう。

しかし植物が成長するのに欠かせない日光はどうするのでしょう?

照明をこうこうと照らすのです。

私の知り合いは実家暮らしなのに、自分の部屋にある押入れの中を改造し、電気を吊るし、アルミホイルを壁中に張り大麻を育てていました。

室内での栽培はとても難しいようです。大麻は春に芽を出し、秋に花をつける一年草です。春から夏にかけての日照時間、夏が過ぎて段々夜が長くなる秋。そういった日照時間を室内で作る必要があります。ですのでタイマー機能のついた器具などを使って照明の当てる時間を自動調整します。

そして湿気の問題もあります。室内や押し入れなど密封された空間では風が通りません。植物が育つ環境には日光のみならず風や湿気、気温などの条件があります。それらを室内で創り出すには、扇風機や換気扇などを設置して風を作ります。そうしないとカビが生えて大麻が駄目になります。

室内で収穫まで栽培するのは至難の業なのです

大麻を栽培している家屋や栽培者の特徴

大麻を栽培している家屋や栽培者は以下のような特徴があるようです。

〇ベランダや窓に暗幕やアルミホイルがあって室内を見えなくしている。

〇出入りしている人たちがなんだかよそよそしい。(不自然)

〇電気代が高い。

〇植木鉢や園芸用の土などを運び込んでいることが多い。

〇田舎の空家に急に住み始めた者たち。理由は「田舎暮らしに憧れて~」

〇その割には、地域に馴染まず、普段は何やってるかわからない。

などなど。これらはあくまで一例です。

大量に栽培する理由とは?

2023年2月の報道で、大麻を大量に栽培していた30代の男性5人が逮捕された事件がありました。

懲役13年~5年6か月です

この人たちは30代なので刑務を終えるころには50歳手前です。

1600本も大麻を栽培していた!?なぜそれほど大量に栽培していたのでしょうか?

報道された内容にもありましたが、販売していたからですね。

お金が儲かるから?お金が目当てなのでしょうか?だとしたら、なぜまともな仕事をせずに違法なものを栽培するリスクを冒してまでしてお金を稼ごうと思うのでしょう?普通に仕事や商売をするよりも困難そうです。そこには一体どんな動機があるのでしょう?

そもそも、違法な物を持っている、扱っているだけで「罪になる」と知っていたはずです。

更にそれを大量に栽培して不特定多数の人々に販売していた。これも「罪になる」と理解していたはずです。

それを購入した人も「罪になる」ことも理解していたはずです。

彼らは何をやっているのでしょう?何がしたかったのでしょう?

「大麻は良いものだからどんどん広げていこう!」だったのかもしれません。

「俺たちの罪の意識を軽くするために大麻に手を出す者をどんどん増やそう!」だったのかも。

もしくは、「俺たちは大麻は吸わないが、大麻を欲しがる人たちに大麻をどんどん供給してあげよう。」だったのかも。

不合理な行為を理解しようとしてもそこには不合理しかないと思います。

いずれにしても、法律を破った時点で罪に問われるわけですから、そこにどのような大義や主張があったとしても彼らのように法の裁きを受けることになることは事実です。

大麻の栽培は所持や使用よりも遥かに罪が重いのです。

大麻は依存性がない!?それ本当ですか!?

大麻は精神に影響を与えます。ですので薬物です。薬物には依存性があります。精神的に「これがないと生きていけない!」と依存していきます。

ですが、大麻愛好家は「大麻は他の薬物とは違う!天然の植物だから!他の覚せい剤とかキツイ薬物とは違って依存性はない!」「タバコだって依存性があるじゃないか!そんなこと言い出したら依存しない物なんて存在しないよ!」とか言われます。

世の中には、同じような主張や意見も散見できます。

これを議論したければ何十年だって議論できるでしょう。大麻愛好家が相手を論破することだってあるかもしれません。

では何が事実なのでしょう??

1,大麻は精神や身体に悪影響をもたらす薬物です。

2,故に大麻は違法薬物に指定されている。

これが世界中の多くの国で同意されている現実です。

前段の大麻愛好家の人たちは「依存性がない」など自らの意見のみでそう信じているのでしょうが、そもそも、駅前の喫煙所で大麻を吸えますか?喫茶店の喫煙スペースで大麻を吸えますか?

きっと吸えないでしょう。なぜそうしないのでしょう?違法だからです。

なぜ違法なのにそれをするのでしょう??法律を破ってまで。

見つかったら逮捕されて自由が奪われるのに、なぜそれをするのでしょう??

間違っているとわかっていてもやめられない。

そのような状態のことを何て呼ぶのでしたか?中毒ですね。薬物中毒

自分自身も大麻愛好家だった時は「大麻に依存性は無い!」「法律が間違っている!」「誰にも迷惑かけていない」などと本気で思ってました。

でも「法律破っているから見つかったら捕まる」と理解していたから、こっそりと吸っていました。

何故なら捕まりたくないからです。自由が奪われるのは誰でも嫌ですから。

それでもやめなかったんです。では、なぜやめなかったのでしょう?

それは「薬物」だったからですね。依存性があるから。

上記のような考え方(言い訳や正当化)は、全て後付けです。

薬物は依存性があります。あなたの身体と精神に”薬物”が影響を与えます。

あなたが薬物を理解していないから”薬物”があなたに影響を与えるのです。

 

薬物の真実を知ってください。

 

私たちの活動


「日本薬物対策協会」は、2008年より本格的に教育活動を開始し、首都圏を中心とした学校や地域にて薬物乱用防止講演を提供してきました。

これまでに14万人以上の生徒や保護者、教育者などへ薬物の真実に関する情報を伝えてきており、活動エリアは現在、日本全国に広がっています。

活動はすべてボランティアで行っており、活動が拡張していくにつれ、自分たちだけで費用をまかなうことが難しくなってきています。

子どもたちを薬物から守るため、サポーターも募集しております。

| 日本薬物対策協会
日本薬物対策協会は米国に本部を置く非営利団体です。 「薬物のない世界のための財団」の日本支部。 2008年より本格的に教育活動を開始し、首都圏を中心とした学校や地域にて薬物乱用防止講演を提供してきました。 これまで14万...

未来の日本を担う子どもたちを守り、「薬物のない日本」をつくります。

講演に関するご相談・お問い合わせは、以下までお気軽にお問い合わせください。

問い合わせ・講演依頼フォーム

その他、ご意見は下記メールにてお願いします。
info@drugfreeworld.jp

近年の講演実績

各地の学校や団体様からご依頼をいただいて提供した講演実績をご紹介します。

この数をさらに増やしていくことで、薬物のない日本を。

そんな思いで今日も活動を続けています。

【2021年度】

小学校 11校
中学校 20校
高校  3校
大人  2件

【2022年度4月~3月】
小学校 8校      941人
中学校 26校   5707人
高校    9校      3611人
大人    4件      82人
計       47講演 10341人

 

タイトルとURLをコピーしました