日本薬物対策協会

【アルコール】20歳未満が摂ると記憶障害に繋がるのか?


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こんにちは。

日本薬物対策協会のまっつんです。

私達は小、中、高校、PTAの方々に日々、薬物乱用防止講演を行っています。

さて、今回はアルコールについて書いていきます。

アルコールは身の回りに溢れていて手軽に購入できてしまうため、法律を破って20歳未満の子どもが飲酒するケースが増えています。

では、アルコールは体にどんな影響を及ぼすのでしょう。また20歳未満が摂取することで記憶障害に繋がることもあるのでしょうか。

アルコールは抑制剤?

まず、アルコールは薬物です。

そして「抑制剤」と呼ばれるタイプの薬に分類されます。
抑制剤は体や心の働きを鈍らせる作用を持つ薬です。

抑制剤としてのアルコールが心に与える作用は
物事を理性的に考える能力が低下したり、適切な判断を下せなくなるといった影響があげられます。

また、アルコールの作用は消費する量によっても変わってきます。

体が処理できる量を超えてアルコールを飲むと
頭が正常に動かなくなったり、思い通りに体を動かせなくなったりします

さらにアルコールを過剰に摂取すると、深刻な抑制作用が引き起こされます。
痛みの感覚のマヒ、 中毒反応による嘔吐といった過程を経て、最後は意識を失うか、最悪の場合は中毒症による昏睡状態に陥り、死に至ることもあります。

どのような反応が起こるかは、 どのくらいの時間でどれだけの量を摂取したかによって決まります。

アルコールはなぜ20歳から?

若い人の体は、大人と同じようにはアルコールを処理することができません。

思春期から青年期にかけての若者は、脳がまだ成長過程にあるため、 飲酒による害は大人よりも十代の若者の方が深刻です。

脳が成長する非常に重要な時期に飲酒することは、 脳の機能に一生残るほどの悪影響を及ぼします。
特に、記憶力や運動能力、身体の調整に関わる機能などが影響を受ける可能性があります。

調査によると、15歳になるまでに飲酒を始めた若者は、21歳から飲酒を始めた人と比べ、
アルコール依存症になる可能性が4倍も高くなっています。
出典:「真実を知ってください:薬物」(薬物のない世界のための財団)

20歳未満から飲酒すると記憶障害のリスクが高い?

前に述べたように20歳未満は脳が発達段階のため、アルコールに限らず薬物を摂取することで
神経細胞を破壊し、記憶力、判断力、意欲などの低下に繋がります。

「未成年の大量飲酒は脳萎縮をおこす」
と海馬容積が減少していたという研究結果も出ています。
出典:「未成年の飲酒可能年齢について」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/alcohol/sympo/dl/sympo09-0318b.pdf)

海馬とは記憶力に関係する脳の部位です。
情報を短期記憶として保存し、長期記憶にしたい情報を大脳に送り込む役割があります。

よって、20歳未満のアルコール摂取は記憶障害に繋がる可能性が高いと言えるでしょう。

20歳からも急性アルコール中毒に注意!

急性アルコール中毒は「アルコール飲料の摂取により生体が精神的・身体的影響を受け、主として一過性に意識障害を生じるものであり、通常は酩酊と称されるものである」と定義されます。

急性アルコール中毒になると、意識レベルが低下し、嘔吐、呼吸状態が悪化するなど危険な状態に陥ります。

下記のグラフは急性アルコール中毒で搬送された人員数です。

令和元年のデータですが、12月が多く年代別では20代が抜きん出ています。
東京消防庁によると、理由として、経験の浅さから自分の適量が分からず、無謀な飲酒をしてしまうことなどが考えられるということです。搬送者数は年々増えており、とくに大学生や新社会人では一気飲みとして飲酒させられ、死亡に至るケースが毎年発生しています。


出典:「他人事ではない 急性アルコール中毒~正しいお酒の飲み方で、楽しい時間を~」(東京消防庁)(https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/kyuu-adv/201312/chudoku/)

一般的な目安として、 男性であれば5杯以上、女性であれば4杯以上のアルコール飲料を立て続けに飲むのは過剰摂取であると言われています。

私たちは子どもたちを薬物から守るため、違法薬物のみならず、アルコールや処方薬乱用などについても講演でお話ししています。

違法薬物を誘われるケースの多くがお酒の席だったりします。
アルコール乱用から違法薬物乱用に繋がり、人生を台無しにしてしまうこともあります。

自分の身体を守るためにも正しい知識を身につけることが重要です。

全国どこへでも講演に行かせて頂きます。

お気軽にお問い合わせください。

私たちの活動


「日本薬物対策協会」は、2008年より本格的に教育活動を開始し、首都圏を中心とした学校や地域にて薬物乱用防止講演を提供してきました。

これまでに14万人以上の生徒や保護者、教育者などへ薬物の真実に関する情報を伝えてきており、活動エリアは現在、日本全国に広がっています。

活動はすべてボランティアで行っており、活動が拡張していくにつれ、自分たちだけで費用をまかなうことが難しくなってきています。

子どもたちを薬物から守るため、サポーターも募集しております。

http://drugfreeworld.info/dn/

未来の日本を担う子どもたちを守り、「薬物のない日本」をつくります。

講演に関するご相談・お問い合わせは、以下までお気軽にお問い合わせください。

https://drugfreeworld.info/contact

その他、ご意見は下記メールにてお願いします。
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近年の講演実績

各地の学校や団体様からご依頼をいただいて提供した講演実績をご紹介します。

この数をさらに増やしていくことで、薬物のない日本を。

そんな思いで今日も活動を続けています。

【2021年度】

小学校 11校
中学校 20校
高校  3校
大人  2件

【2022年度4月~3月】
小学校 8校      941人
中学校 26校   5707人
高校    9校      3611人
大人    4件      82人
計       47講演 10341人

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