LSDとアルコールを混ぜる!?元薬物乱用者の語る真実

薬物トピックス

こんにちは

日本薬物対策協会のまっつんです。

私達は小、中、高校、PTAの方々に日々、薬物乱用防止講演を行っています。

前回に引き続き、今回もLSDについて書いていきたいと思います。

強力な幻覚剤である「LSD」。薬物がお酒の席で摂取されることは多いと言われていますが、
この「LSD」をアルコールと混ぜて摂取してしまうと、どうなるのでしょうか。

実際にLSDを摂っていた元薬物乱用者の話を織りまぜながらお伝えします。

アルコールも薬物?

まず、最初にお伝えしたいのは、アルコールは薬物です。

学校で薬物乱用防止講演中、アルコールが薬物だと言うと子どもたちは「え?」と驚きます。

違法薬物だけが薬物と思っているようです。

薬物の定義は以下のように言えるでしょう。
・体に毒
・依存性がある
・思考、記憶、知覚に影響を及ぼす

「アルコール中毒」という言葉があるように、アルコールには依存性があります。
飲み過ぎると体を壊し、正常な判断もできません。飲酒運転が法律で罰せられるのもそのせいですね。

そのため、アルコールの過剰な摂取によりどのような影響があるのかを私たちは子どもたちに伝えます。

関連記事:【アルコール】20歳未満が摂ると記憶障害に繋がるのか?

LSDとアルコールを混ぜる?

私が実際に聞いたLSDを摂取していた元乱用者は
「LSDは基本的にキツすぎてアルコールと併用はしなかった。
ただ、刺激を求めている人はアルコールとカクテルしてLSDを使う人が多いかな。
印象的だったのは、LSDを摂った後、缶ビールを一本飲んだらLSDを摂取していた時の感覚がそのまま一時間くらい戻ってきた。聞こえるものがおかしく耳の変化が著しかった。」
と話しています。

では、LSDとアルコールをもし、混ぜて使ったらどのような作用が起こり得るのか?

アルコールは摂る量にもよりますが、アルコールだけの摂取でいうと
・ろれつが回らなくなる
・動作が不安定になる
・知覚が妨げられる
・素早く反応できなくなる
といった心身への影響が生じます。

そして、LSDを摂るとどうなるのか?
先のLSD元乱用者は次のように証言しています。
「今まで記憶していたものが破壊されていくような感覚が続く。
最後には自分さえわからなくなる。鏡を見ても自分の免許証の写真を見ても誰だかわからない。
数時間前まで何の疑問も抱いていなかったあらゆる事柄すべてが音を立てて崩れていく。」

この恐ろしいLSDとアルコールを混ぜて使った場合、最悪の結果になることは想像つくでしょう。

アルコールから始まる薬物依存

実際に10代からアルコールを始め、LSDにまで手を出してしまった元薬物乱用者2人は以下のように述べています。

「13歳の時に初めてお酒を飲み、そのすぐ後にアリファナを勧められました。それからすぐにLSDに手を出し、中毒となってしまいました。それをまるでアメをなめるように口にしていました。
ある飲み会の晩、私は気を失いました。気が付くと顔は血だらけになっていて、口から戻していました。21歳の時、最初のリハビリに入りました。」

「15歳でお酒を覚え、次にエクスタシー、覚せい剤、コカイン、そしてLSDにまで手を出すようになりました。
仕事を続けることができなくなり、憂うつになり、薬物依存を克服することなんてできないと思いました。私は大量に薬を飲み、2度も自殺を試みました。
私は感情のはけ口として、自分自身を傷つけるようになり、体を切ったり、焼いたりし始めたのです。」
出典:「真実を知ってください:薬物」(©Foundation for a Drug-Free World.)

 

このように、アルコールをやめても他の薬物に手を出せば、人生はどんどん破壊に向かっていきます。

正しい知識があれば、最初から違法薬物を使用しない選択ができるでしょう。

【関連記事】
【LSDアート】LSDが感覚に与える影響とその後の人生

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【2021年度】

小学校 11校
中学校 20校
高校  3校
大人  2件

【2022年度4月~3月】
小学校 8校      941人
中学校 26校   5707人
高校    9校      3611人
大人    4件      82人
計       47講演 10341人

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