幻覚剤とは?元薬物使用者が幻覚剤で見た異様な世界!?

ChanChanのブログ

こんにちは。

日本薬物対策協会のChanChanです。

私達は全国の小・中・高校、PTAの方々に、日々薬物乱用防止講演を行っています。

私は元薬物使用者でした。
違法薬物の真の危険性、無意味さを知る者として、未来の日本を担う若者たちのために自身の
体験を活かすことができれば、と考えています。

今回は薬物関連の言葉でよく聞く「幻覚剤」についてお伝えします。

幻覚剤とはいったい何なのでしょうか。

どんな作用があるのでしょうか。

そしてそこにはどんな悲劇が待っているのでしょうか。

そもそも幻覚剤とはどんな薬物なの?

厚生労働省によると幻覚剤とは、
「脳神経系に作用し、非現実的で異常な感覚をもたらす薬剤。
精神的依存傾向があり使用を繰り返すこともある。
中枢神経に働いて、知覚、思考、自己認識の異常をもたらす薬剤。」とあります。
引用:「厚生労働省 e-ヘルスネット」(https://www.ehealthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-015.html

幻覚剤を摂ると、ありもしないものが見えたり聞こえもしない音が聞こえたりします。また、そのような視覚や聴覚のみならず「思考」に対しても、ありもしないことをまるで本当のことのように考えたりさせる作用を起こします。

まさに、妄想の世界です。

明らかに間違った内容を信じてしまい、周りの人たちが訂正しようとしてもそれを受け入れられない状態になってしまいます。

段々と現実と幻の違いがわからなくなります。精神に異常をきたすのが幻覚剤です

私の場合、そのひとつに幻覚剤を摂った後、外で夜空を眺めていたら向かいの家の屋根に小人のようなシルエットをした発光体が走ったり、跳んだりする姿を2分くらい見ました。

これが幻覚剤がもたらす作用です。とんでもないですね。

誰がこんなものを摂りたいと思うのでしょうか?何のメリットがあるのだろう?と思うのが普通の反応ですよね。

幻覚剤の種類は?

一言で幻覚剤と言ってもいろいろな種類があります。

LSD、PCP(エンジェルダスト)、MDMA(エクスタシー)、マジックマッシュルーム、シロシビン、メスカリンなどが知られています。

これら多くの幻覚剤は法律で所持や使用が禁止されており、医療用としても認められていません。引用:「厚生労働省 e-ヘルスネット」(https://www.ehealthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-015.html

なかでもLSD、マジックマッシュルームなどは幻覚剤の代表として有名です。

幻覚剤を摂った後で起こることは様々ですが最も「THE幻覚」といった私の体験をお話しします。
関西のとある山にマジックマッシュルーム(キノコ)を食べて行きました。目的地に向かう途中で「キノコ」の効き目がピークに。
観光で有名な参道も異様な景色に見えてきました。そこら中の根っこがウヨウヨと動いてる~!(完全な幻覚作用ですね)。
更に遠くから未だかつて聞いたことのない変な獣の鳴き声が聞こえてきました。(これは遠くで鳴いてる普通の鳥の声なのに幻覚作用で音が異常に聞こえる状態になっていたからですね)
そして山道で空を見上げたら樹々の葉っぱと葉っぱの重なり具合が天狗の顔になって目に飛び込んできました。(これは幻覚剤で目の焦点が合っていないことと、妄想が頭の中でごちゃ混ぜになっているからそんな体験をしたと思い込んでいるんです。)

そして帰りの電車で考えてることは「天狗様って本当にいる!!」でした。

いきなり「様」付けですよ!馬鹿馬鹿しいでしょ!?
でも当時は本気でそう思い込んでました。同級生は大学生活をエンジョイしているような時に、浮浪者みたいな恰好で「幻覚キノコ」食べて11月の寒空の中、天狗がいる山という幻を見ていました。

このように現実と幻の境目が分からなくなっていくのです。

なぜ、幻覚剤を摂ってしまうのか?

もちろん皆さんは「そんな怪しいものに騙されない。幻覚剤など飲むものか」と思っているかもしれません。

でも騙されて薬物を取ってしまい精神に異常をきたしてしまった人々も、初めは私たちと同じように普通の人々でした。

私は、中学の途中から勉強が苦痛になってきて、ギターを弾き始めるようになり、現実から逃げるようになりました。そして、幻覚剤にも手を出すようになって「他の人とは違う経験をしてる」と、優越感に浸っていました。

私と同じように、幻覚剤をとってしまう原因の一つに
「嫌な現実から逃げたい!」という気持ちがあります。
「人生に悩みはつきもの」というように、誰もが悩みを持ちます。
「刺激が欲しい」「いやなことを考えたくない。」「友達に勧められたから」

どんな理由であれ、薬物を摂ることでそれらの直面したくない問題を解決しよう!という動機が始まりになってしまうようです。

そして、そこに付け込んでくるのが幻覚剤や薬物を勧めてくる悪い人々です。

彼らはあなたの人生、あなたの家族、あなたの大切な友達のことなんてどうでも良いのです。

違法薬物を摂ってしまった人の心理とは?

一度でも薬物を摂ってしまった人は「悪いことをしてしまった!」と思っています。

その人自身がよくわかっています。

そのため、その後、薬物をとった自分を正しくいさせるために、「流行ってる」「外国では普通にみんなやっている」などと言って正当化するのです。

彼らは一生懸命に自分を正当化します。

それと同時に罪の意識も抱いているので、少しでも罪を軽くするために「一度だけなら大丈夫!俺が薬物中毒者に見える?」とか「依存性が低いから大丈夫!」などと言い始めます。

彼らは薬物をかっこよく見せたい。普通のことにしたい。みんながやっていることにしたいのです。

また、自分が安心したいために、一緒に楽しもう!と「共犯者」を作ろうとさえします。

辺りを見回したとき、例えばアーティスト活動のメッセージにのせて「合法化しましょう!」などと、そういう動きをしている人っていませんか??

ですので、このことを覚えていてください。

友達や家族、誰かが悩んでいたり浮かない表情だったりしたら、話を聞いてあげてください。

話を誰かに聞いてもらえるだけで、人は人生の問題に向き合ってまた頑張ろう!と元気になれるのだと思います。皆さんにもそういう経験があると思います。

薬物を一度でも摂ってしまうと、たとえ昨日まで大親友だったとしても、その人はもう別人なのです。とても悲しいことで、受け入れたくないかもしれませんが、それが真実です。
私の友人は薬物に手を出してから20年以上経った今でも人生は破壊されたままです。

私は薬物から有益なものは何も得られませんでした。

薬物は危険なものです。何年も何年も勉強して資格を取った人にしか扱えないくらいに取り扱いの難しいものです。

あなたの人生、あなたの大切な家族、人間らしい大切なもの、誰もが持っている人間らしい正常な生命。それらを一瞬で失ってしまいます。(一瞬とは、目がまばたきする時間の長さです。)

とても大きな破壊をもたらす、それが幻覚剤です。薬物です。

薬物の真実を知ってください。

私たちの活動


「日本薬物対策協会」は、2008年より本格的に教育活動を開始し、首都圏を中心とした学校や地域にて薬物乱用防止講演を提供してきました。

これまでに14万人以上の生徒や保護者、教育者などへ薬物の真実に関する情報を伝えてきており、活動エリアは現在、日本全国に広がっています。

活動はすべてボランティアで行っており、活動が拡張していくにつれ、自分たちだけで費用をまかなうことが難しくなってきています。

子どもたちを薬物から守るため、サポーターも募集しております。

| 日本薬物対策協会
日本薬物対策協会は米国に本部を置く非営利団体です。 「薬物のない世界のための財団」の日本支部。 2008年より本格的に教育活動を開始し、首都圏を中心とした学校や地域にて薬物乱用防止講演を提供してきました。 これまで14万...

未来の日本を担う子どもたちを守り、「薬物のない日本」をつくります。

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近年の講演実績

各地の学校や団体様からご依頼をいただいて提供した講演実績をご紹介します。

この数をさらに増やしていくことで、薬物のない日本を。

そんな思いで今日も活動を続けています。

【2021年度】

小学校 11校
中学校 20校
高校  3校
大人  2件

【2022年度4月~3月】
小学校 8校      941人
中学校 26校   5707人
高校    9校      3611人
大人    4件      82人
計       47講演 10341人

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