こんにちは!
日本薬物対策協会のChanChanです。
私達は全国の小・中・高校、PTAの方々に、日々薬物乱用防止講演を行っています。
私は元薬物使用者です。違法薬物の真の危険性、無意味さを知る者として、未来の日本を担う若者たちのために自分の経験から薬物の真実を伝えることができればと考えています。
今回は有名な幻覚剤であるLSDとトリップや音楽について記します。
LSDとは合成薬物で強烈な幻覚作用をもたらします。
もちろん人間にとって害があるので、世界中で違法薬物として指定されています。
トリップとは?
本来の意味は日本語で「旅」ですが、違法薬物乱用者の間では
「幻覚剤の作用で精神的に影響を受けている時に体験すること」を指して
「旅は非日常空間に行く。」
LSD摂取時の音楽はどんな風に聴こえるのか?
LSDは強烈な幻覚作用があります。
視覚のみならず聴覚にも異常をきたします。
スピーカーの目の前でも、音が遠~くから聴こ
更に厄介なことに幻覚剤は思考にも作用します。
音を聴いてると
例えば、音が波のように見えるような錯覚に因われたり、鋭い機械音から
その「ヘンテコな乗り物」に乗車して様々な物語が繰り広げられたりします。
(何度も言いますが、すべて妄想です)
でもほとんどの音楽は「LSDの作用が効いていること」を想定して作曲しているわけがないので、あっという間に調子が狂って来ます。
「調子が狂う」というのは、普通の曲は「イントロがあってその後サビ」と構成されていたりしますが、
普通の状態ではないのでまともに音楽が聴けなくなります。
トリップ・ミュージック
1990年代に「サイケデリックトランス」というやたら長くて、グニャグニャ効果音がたっぷりの音楽が流行ってました
2000年代には、「レイヴパーティー」というDJパーティーが山奥と
諸説あるようですがLSDの作用は12時間程度と言われていますの
LSDが抜けるまで(効果が切れるまで)演奏をしていたのだろうと思います。
ここで少し私の体験ですが、過去にバンドをやっていた際にバンドメンバー全員でLSDを摂取してプライベートスタジオ
15分ほど休憩しまた4時間くらいぶっ続けで演奏。演奏。演奏。
音の世界にはまり込んでトリップしていくわけです。
ちなみにこのときの演奏を録音していて後で聴き直してみましたがハチャメチャ過ぎて
とてもじゃないけど聴いていられない演奏でした。
やってるときは夢中でエキサイティングしているけど唯々、自己満足
私はギターを弾いていたのですが、指の皮がベロベロにめくれてました。
薬物が効いてると痛みとかも感じる事が出来ない位に意識が飛んでい
のだと思います。
素手で釘を打つことも出来ると思い込んで、実際にやってしまうくらいおかしくなるのでしょう。これはよく考えたらとんでもない状態なんです。
簡単にいうと
意識がコントロール出来なくなります。
例えば皆さん普段は「手を洗おう」と決めてから手を洗いますよね?
「は?何言ってんの。当たり前でしょう。」
って思いますよね?
意識している、意識していない、の強弱はあっても、日常的に何に行うにしても
先ずは「◯◯しよう。」と意識で決めてからそれをしていますよね?
それって意識を自分でコントロールしていますよね?
当たり前に。
けれども、薬物を摂ると、最初は「楽勝~!」とか思っていても、結局は薬物の方が強くて
意識が持っていかれる、とでも言いますかコントロール出来なくなります。
高熱が出てフラフラになってもまだ「ウエ~。水飲もう〜」
LSDを摂ると例えばこんな感じです。「さてと。。僕は何をするのだったかな?なにか気になってたと思うがなんだったかな?あ!綺麗な空の色だな~。自然は美しいな~。えっと何だったかな?ああ!確かLSDを摂ったんだった!そうかこんなに支離滅裂なのはLSDが効いてるからか!ああ~良かった!助かった~俺はまだ頭はイカレテないな~。あ!なんだあれは?なんであんなにキラキラしてるんだ?ああ~ただの雑草に陽の光が当たって瞬間、瞬間に変化していってるのか~。え!?そもそも「ただの雑草」なんてものは存在しない!なんて美しいんだ!自然の営みはいつも素晴らしいな~。まてよ。。つまりは自然は何千年と変わらずにそうなのか?そういうことか!凄いことに気づいた!凄い!(感極まって悟りだす。数十分経過)。。でもこれって、、当たり前のことだな。。なんでこんなに興奮してるんだろう??なんだっけ?ああ!?そうだった!確かLSDを飲んだのだった!だからか~。どうりで頭がイカレテると思ったよ~。あ!なんだあれは!?~」延々と果てしなく壊れていきます。。
さっぱりわからなくなります。本当に。
どんどん意識が飛んでいくので、もと来た空間が分からなくなります。前後の時間の感覚がなくなります。時間と空間の狭間にはまり込んだような感覚になります
最終的に自分が誰なのかすらわからなくなっていきます。(実際に体験しましたが、本当に自分自身がどんどん「謎」になってきて、慌てて財布に入ってる免許証で確かめたが、それを見てても「で?結局は誰だっていうんだい?」とさっぱり分からなくなりました。夜空を見上げると星々が輝いていてとても綺麗でそれらは宇宙にまで広がっていることに気づいて、それらに思いを馳せていて、名前やアイデンティティーのことなどさっぱり忘れていました。)
このような錯乱状態が延々と延々と延々と延々と延々と延々と…続いていきます。
「ひょっとして終わらないんじゃない?」って本気で迷子になります。精神的に。
これでパニックになって気絶したり窓から飛び降りたり道路に飛び
そもそも
違法薬物はどんなものが入っているのかもわからない。
幻覚成分がめちゃくちゃ入っているかもしれない。
市販の鎮痛剤でさえ決められた量を守らなければ危険なのに、まして
LSDは
「一回だけならダイジョウブ。」
とか
「これ飲んだらもっと楽しめるから!」
とか
「誰でも一回はやってますよ!(笑顔)」
とかなんとか。
でも、誰が何と言っても
それは違法薬物です。人間にとって間違いなく危険だから世界中で禁止されているものです。
最近では
「それほど危険ではない。」とか「精神病に効果があるかも!?」といった事を見聞きすることもあるかも知れませんが、
世界中で禁止されている違法薬物です。
たった一回で錯乱して元に戻れない可能性も多いにあり得るのです
そんなことになってしまえばどれだけ苦しいか。
自分だけでなく周りの人たちも大変な苦しみを背負うことになりま
そんな優しい人たちにまで深い悲しみを背負わせるようなことをするほど
このようなハイリスクで危険な違法薬物をしてみた
違法薬物を摂ってしまうきっかけの多くは「ただの興味本位」が最も多いと言われています。
ですが現実は「ほんの数時間だけの遊びです」では終わらないですよ。
違法薬物はそんな都合の良いものではないのです。
違法薬物はあなたが想像する以上に悪質なのです。
自分を大切にしましょう。
薬物の真実を知ってください。
私たちの活動
「日本薬物対策協会」は、2008年より本格的に教育活動を開始し、首都圏を中心とした学校や地域にて薬物乱用防止講演を提供してきました。
これまでに14万人以上の生徒や保護者、教育者などへ薬物の真実に関する情報を伝えてきており、活動エリアは現在、日本全国に広がっています。
活動はすべてボランティアで行っており、活動が拡張していくにつれ、自分たちだけで費用をまかなうことが難しくなってきています。
子どもたちを薬物から守るため、サポーターも募集しております。
http://drugfreeworld.info/dn/
未来の日本を担う子どもたちを守り、「薬物のない日本」をつくります。
講演に関するご相談・お問い合わせは、以下までお気軽にお問い合わせください。
https://drugfreeworld.info/contact
その他、ご意見は下記メールにてお願いします。
info@drugfreeworld.jp
近年の講演実績
各地の学校や団体様からご依頼をいただいて提供した講演実績をご紹介します。
この数をさらに増やしていくことで、薬物のない日本を。
そんな思いで今日も活動を続けています。
【2021年度】
小学校 11校
中学校 20校
高校 3校
大人 2件
【2022年度4月~3月】
小学校 8校 941人
中学校 26校 5707人
高校 9校 3611人
大人 4件 82人
計 47講演 10341人