日本薬物対策協会

マジックマッシュ 時間の感覚や視覚に与える影響とは?


SNSでシェア

こんにちは!

日本薬物対策協会のChanChanです。

私達は全国の小・中・高校、PTAの方々に、日々薬物乱用防止講演を行っています。

私は元薬物使用者です。違法薬物の真の危険性、無意味さを知る者として、未来の日本を担う若者たちのために自分の経験から薬物の真実を伝えることができればと考えています。

今回は「マジックマッシュルーム(幻覚キノコ)」について書いていきます。

マジックマッシュルームは、通称「マジックマッシュ」とも呼ばれており、自分が過去使っていた時には自分も周りもそのように呼んでいました。

マジックマッシュは時間や視覚へどのような影響を与えるのでしょうか。

マジックマッシュ(マジックマッシュルーム)とは?

作用は幻覚。

キノコに含まれる”シロシビン”という成分が主に幻覚作用をもたらすと言われています。
人の精神に日常とは全く異なる知覚をもたらす。
作用持続時間はおおよそ4〜8時間。

まずは視覚がおかしくなります。
目の前にある物が遥か遠くにあるように見えたり
小さな箱が大きなタンス位に見えたりと視覚がおかしくなります。
(時計の針がグルグルと周りまくって見えたことも。)

個人的な体験ですが

瞳孔が完全に開いて真っ黒になりました。

その瞳を鏡越しに見ていると、暗黒の宇宙空間に吸い込まれていくよう感じます。

どんどん深みに入っていきます。
何分も経って急に我に帰ります。
焦点が合わなくなります。
眼球の動きは静止しているが、意識が独り歩きします。
部屋の壁にかかっている時計を見ているのに、視界に入っている窓辺に置いているオブジェに意識だけ向けて、そのオブジェについて考えています。
見ているけど見てない。
意識だけ分離していきます。
視覚だけでなく精神にも異常が起こり始めます。

空間の捉え方がおかしくなる→時間の感覚もおかしくなってきます。
人工物を見ているとそれを作った作者がどんな気分でそれを作ったのか?どんな状況だったのか?その人の人物像や人生にまで想像が広がります。
イマジネーションがとまらなくなります。
木や花、虫などの自然界に注意を向けると、更に奥深くまで入り込んでいきます。

自我の喪失でパニックに?

幻覚キノコ体験で多いのが自然や宇宙との共鳴感・一体感を強く感じる体験が特徴にあります。

視覚的な異常が続くと、段々と分けが分からなくなり錯乱します。
突然走り出したり、叫びだしたり、怖くなって泣きわめきだしたり。といった奇怪な行動に出る人も多いと聞きます。
これは幻覚剤に共通する「自我の喪失」が起こりパニックに陥るとそのパニック具合が増幅してとまらなくなるのだと思います。(いわゆるバッドトリップといって恐怖の連鎖に陥る状態)

どれだけ知っている通りや街を歩いていても、ありとあらゆる物がいつもと違って見えたり、感じたりするのでどこに向かっているのか分からなくなります。
(何かを観る→違って見える→これは何だ?→観る→造り手の宇宙観が自分の中に入ってくる。)
標識も建物も看板も石垣も電灯も何もかも違って感じます。
何が本当なのか虚無なのか自分の中での軸がどんどん無くなっていく感覚。とでも言うのが適切なのか。

1〜2時間経って段々と視覚的な変化が薄れてきても、精神的には不思議の国のアリスのような異次元にはまり込んだまま続いていきます。

夜中なのに山の中をさまよい続ける者もいました。
(普通は夜中に山の中とか行かないでしょう??)

最後の方は暗闇から段々と空が明るくなっていく明け方の空のようにすーっと変わるように幻覚作用が抜けていきます。精神的にも落ち着いて来ます。

幻覚剤は特別な世界を知れる?

このような幻覚作用の薬物を一度でも摂ってしまうと

全然違う世界を知ってしまった。』
ように感じます。これが幻覚作用の最も危険だなと思うところです。

このように『特別な世界を知ってしまった。』
と心に焼き付くような体験をする事で、その後は現実世界が現実とは感じなくなります。

個人的な意見ですが

どんな人間でも何かしら受け入れ難い現実の1つや2つは持っていると思います。(例えば授業がつまらないな~とか仕事がきついな!とかあの人の事は苦手だな~。とか社会には勝手な人たちが多い!とか)

しかし、一度でもこのような非現実的な世界を体験してしまうと更に受け入れ難い現実に直面できなくなっていく。

そのため、あらゆる物事を否定して、自分の都合の良いように現実世界を捻じ曲げて斜めから見て、幻覚世界のおとぎ話の妄想世界を求め出したりするのだろうなと。

その結果、人によっては世捨て人のような人生を送ることになるのでしょう。

それは、まるで幻覚で体験した妄想の世界が徐々に侵食していくように。

もちろん「物事を人と違うように観ること。」それ自体が決して悪いと、言っているのではないのですが、このような薬物を通して得る違った物の見方は個性やオリジナリティーとは全く違い、薬物の影響の受け身、囚われの身になってしまう事が大きな違いなのだと思います。

私自身も若い年齢の時に幻覚キノコや大麻などの薬物を摂ってしまいました。
若いから余計に自分の都合の良いように現実を捻じ曲げて観ていました。

社会に対して不信感と偏見しか抱いていませんでした。気の合う友人は似たようなドロップアウトしたようなやつらばかりでした。

今思い返しても、コソコソと薬物をやってヘラヘラと世間を笑って、その日暮らしで将来の不安を誤魔化しながら過ごしてました。

周りには同年代だけでなくいっぱしの大人や親ほど年が離れた人たちも見て来ましたが共通点は大麻や幻覚キノコ、LSDなどを知っている又は常用しているような人たちでした。

1970年代に現れたヒッピーカルチャーに影響受けた若者達を指して『豊かな青春。惨めな老後。』という風刺があったようですが、その言葉の通りだなと途中で気づきました。

こういった人たちは社会を批判して(間違った事にして)自分たちは正しいと自負しいてる点が共通していました。

キノコを摂って宇宙の真理の一分を悟ったように感じてキノコが醒めた後でもその幻覚にしがみつき続ける人もいました。

薬物はそれだけ後々にも人の考えや精神にも影響を及ぼすのだと思います。

「一回だけの遊び」で終わらないのが薬物

最後にこれだけは繰り返しておきたいのですが、
「興味本位」や「一回だけの遊び」では終わらないのが薬物です

薬物をやる方がカッコいい!とかイケてる!とか
嘘です。
薬物をやる方がヤバい事になっていく!が事実です。
楽しい!も嘘です。

1回目の薬物体験が強烈に効果があるだけで2回目以降は
1回目の効果を求めて繰り返すだけで絶対に1回目を超える効果が無い

それが薬物の性質です。
だから違う薬物を求め出します。
違う薬物でも同じです。

百害あって一利無し。なのです。
だから禁止されているのです。
どうかあなたの大切な人生を薬物なんかで台無しにしないでほしいと思います。

違法薬物についての真実を知ってください。

私たちの活動


「日本薬物対策協会」は、2008年より本格的に教育活動を開始し、首都圏を中心とした学校や地域にて薬物乱用防止講演を提供してきました。

これまでに14万人以上の生徒や保護者、教育者などへ薬物の真実に関する情報を伝えてきており、活動エリアは現在、日本全国に広がっています。

活動はすべてボランティアで行っており、活動が拡張していくにつれ、自分たちだけで費用をまかなうことが難しくなってきています。

子どもたちを薬物から守るため、サポーターも募集しております。

http://drugfreeworld.info/dn/

未来の日本を担う子どもたちを守り、「薬物のない日本」をつくります。

講演に関するご相談・お問い合わせは、以下までお気軽にお問い合わせください。

https://drugfreeworld.info/contact

その他、ご意見は下記メールにてお願いします。
info@drugfreeworld.jp

近年の講演実績

各地の学校や団体様からご依頼をいただいて提供した講演実績をご紹介します。

この数をさらに増やしていくことで、薬物のない日本を。

そんな思いで今日も活動を続けています。

【2021年度】

小学校 11校
中学校 20校
高校  3校
大人  2件

【2022年度4月~3月】
小学校 8校      941人
中学校 26校   5707人
高校    9校      3611人
大人    4件      82人
計       47講演 10341人

SNSでシェア